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故郷

「日本茶を売っています」と言うようになってから4か月が経ちました。 一日に一度は、どなたかから質問されます。 「どうしてお茶なんですか?」 この問いに対して慣れてきたのか、答える自分がどことなくよそよそしくなってきたことを感じ始めました。いま一度「お茶っていいな」と感じた日のことを改めて書き留めてみようと思います。 初心の、備忘録です。 --- 上の写真は、母方の祖父のふるさと。 徳島県 美馬郡 つるぎ町 貞光 家賀(けか)の集落。山に寄り添うように家々が建つ風景の美しい山里で、言い方は嫌いですが、いわゆる限界集落のひとつです。 祖父はここで生まれ育ち、10代のうちに地元の仲間と京都へ渡ります。60年以上前のこと。京都で名の知れた大手工務店の創業に携わり、大工として働きました。そのまま京都で結婚し男女の子をもうけ、やがて大阪・高槻市上牧に居を移します。 そうそう、祖父の妻(祖母)は滋賀県日野町の出身で その縁から私は日野町の茶農家・満田久樹さんの在来煎茶を扱っています。 以後、祖父は故郷へは時々帰るも、住まいとして戻ることはありませんでした。 それでも祖父の故郷への愛情は尽きません。私が幼少のころから、訪ねる度に故郷の話を語って聞かせてくれたものです。同じ話を数百回は聞いたのではないでしょうか… ... 時は流れて、2014年の秋。足を痛めてしまい自力歩行の難しくなった祖父は、家賀の話をやめるどころか、より恋しくなったようでした。 その当時から、時おり認知症を思わせるような状態が見られました。しかしそれでも、故郷の話に関しては、鮮明・流暢に語って聞かせるのです。長らく田舎に帰っ

カフェインと向き合おう 2/2

カフェインについてのお話。 前回はカフェインが体に及ぼす作用と、そのことに気をつけながらお茶を楽しむ ポイントについて触れました。 でも、お茶やコーヒーの樹がカフェインを持つのは、そもそも人のためではないはず。 それならば、彼らは何のためにカフェインを作り出しているのでしょうか。 英文ですが興味深い記事がありました。この記事はコーヒーの樹を材料に書かれたものなので、 全てが茶の樹の場合でも当てはまるかどうかは不確実です。 ただ、自然界においてカフェインが果たす役割の一端を紹介するものとして おもしろく読めますので、お時間の許す方はご一読を。 "How Caffeine Evolved to Help Plants Survive and Help People Wake Up" --- 以下、雑ではありますが和訳してみました。 『植物の生存と人間の目覚めを助けてきたカフェインの進化』 世界中で、毎秒26,000杯ものコーヒーが飲まれています。その味わいだけを気にする人もいる一方で、ほとんどの人はカフェインを血流のなかに届ける手段としてコーヒーを飲用しています。カフェインは、世界で最もひろく消費されている、向精神作用のある物質なのです。 お茶からカフェインを摂る人も多くいますし、また南アメリカの薬草・マテから抽出したものを飲む人も。カカオの樹もカフェインを含みますので、チョコレートを食べることで少量のカフェインを摂ることになります。 カフェインは薬かもしれませんが、地下組織が作った怪しい代物ではありません。むしろ、カフェインは植物の数百年に及ぶ進化の末にあるものなのです。我々のカ

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