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  • 岡村友章

Q.高ければおいしいか?


質問です。

同じ食品で、高いものと安いものを比べたら、高い方がおいしいですか?

今日はそれを僕が試してみました。

なかなかこういう比較は普段できないでしょうし、

それにひとつ心にとめてもらいたい話です。

お茶に限らずとも、いろんなことに応用できるかもしれません◎

用意したのは、宮崎県から釜炒り茶を4種類。

同じ生産者が、自分の茶園で育て、自ら製茶したものです。

でも、最初に言っておきたいことがあります。

それは、4種それぞれにとてもおいしかったこと!

お茶を愛している生産者だということが、それとなく、におってきます。

生産者の人柄が、お茶に出る。

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さて本題です。

4種を、ABCDとします。

A → 約 1,600円 / 100g この茶園で最も高いお茶。

B → 約 1,000円 / 100g

C → 約 600円 / 100g

D → おまけだったので不明。

     しかし一般的にいって、かなり低価格のお茶と思われます。

     この4種で最も安いでしょう。

一般的に「高いお茶は冷ませ」といいますが、それはしませんでした。

ぜんぶ熱湯で一気に淹れて、ありのままを感じ取りたかったからです。

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改めて問います。

高いものはおいしいか?

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A → うまみが強く、ひと口の存在感が強大です。お茶だけで、お腹がいっぱいになる。

     釜炒りの香ばしさも漂わせるものの…これを覆うほどの、脳天に「ゴン」と来るアミノ酸を感じます。

     「インパクト」がすなわち「高価格」だとすれば、わかる気もします。

     ただ、2煎目以降、急激に香味が悪くなりました。

     「ごめん、1煎しか頑張れんわ」と茶葉が言っているようです。

B → Aと比べてうまみの程度が穏やかで、バランス方といった感じ。

     2煎目、突然味わいが澄みわたりました。1煎目より、明らかにイイです。

C → お茶は仕上げの段階で、保存性を高めたり、香りつけをするために、

     「火入れ」という工程を経ます。

     Cは、その「火」を強く感じるものでした。

     強めに火を通して、焙煎香を持たせているようです。

     ひと口がとても軽く香味が平ら。アミノ酸はほとんど感じず

     ひとえに香ばしく、1リットルでも飲めます。

D → 秋番茶。春の新茶の時期に大きさのそろった芽を摘むため

     冬に入る前に茶樹を刈り均したときに出るものです。

     独特のほっくりした風味とコクがありますが、決してしつこくありません。

     水のかわりに飲めるくらいで、体にスヤっと馴染みます。

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結果、どれもおいしいんです。でも、高価格なものほど、シチュエーションを選びます。

たとえば風呂上りにAを飲めるか?

絶対に飲めません。余計にのどが渇くでしょう。

僕は、言葉としての「おいしい」ではなく、

飲んだあとに「プハー」っとなるかをひとつの基準にしています。

今回のお茶でいうと、Aはダメ。Bは、2煎目ならOK。

CとDなら、最初からプハーです。

「おいしい」という言葉。それを発する前には思考が挟まります。

一方、「プハー」は、えもいわれぬ気持ち。カラダが発する、音。

だれもが感覚的に知っています。

不思議なことに僕の「プハー」は、概して安いお茶にともなってやってきます。

もしもこのように感じる消費者が多いとすれば、(多いと思います)

お茶の流通価格と、消費者の感覚は、相反することになります。

僕は、A~Dの価格が逆転しても、CとDを、買うと思います。

日常の飲み物として、すんなり入ってくるから。

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長くなってしまいました。言いたいことはひとつ。

価格とイメージに流されず、からだが欲するかどうか。

それを感知できるようにならなければ、いけない。これです。

僕たちの食べたり飲んだりしているものは、けっこうめちゃくちゃだと思うのです。

巷では 「◎◎がアブナイ」 なんて、扇動的な文言も見かけます。

だけど、そうしたことひとつひとつに気を払っていられない。

それなら、自分の感覚を信じられるようになればいいと思うんです。

そうじゃないと、なんだか息苦しいですから。

お茶は、よい材料になりますよ。

めちゃくちゃなやつもあるし、「ホンモノ」もあります。

短く書けなくて、ごめんなさい。

もっと書きたいこともあったけれど。またの機会に。

#宮崎 #釜炒り茶