- 岡村友章
こどもたちに、お茶の話をしました。
5月22日は、京都寺町商店街のセレクトショップ「D_MALL 京都」での出店でした。
そもそもの始まりは、高槻に在住の友人が繋いでくれた、
長岡京市のフォトスタジオ STU:L(スツール)でのこと。竹内ご夫妻と出会ったのです。
フィルムカメラマンの靖博さん、そしてアルバムの台紙職人である佳代さん。
とんとん拍子で話が決まり、
彼らの企画「こどもカメラ」のあとで、こども向けワークショップを!
となったのです。
★こどもカメラについて
http://www.stul.jp/kodomocamera/
お昼すぎまでいつもどおり喫茶と物販で出店したのち、
「こどもカメラ」に参加したこどもたちに囲まれてワークショップ、スタート。

ほとんど夏の陽気の中、午前中からフルスロットルのこどもたち。
「こどもカメラ」が終わったのは3時ですが、まだまだまだまだ元気。
ほんとに、子どもって元気だ。
自分も、そんなことを言う年になったのだ…(来月30歳です)。
普段お茶を飲むか?
どんなお茶か?
そもそもお茶って何だ?
お茶はどこからやってきた?
どうやって作るんだ?
どうやったらおいしく淹れられる?
なぜお茶を楽しんでほしいか?
そんなことを、思うままにお話しました。
こどもたちの反応は上々。
彼らの耳の感度と、思考の速さ、臆面もない発言などなど、
私にはとうてい及ばないものでした。
ある子は、「最初ちょっと苦いけど、飲んだあとでいいかおりがあがってきた」なんて。
びっくりしました。ほんとに、そのままだ。
ある子は、僕の目をずーっと見つめたまま、ウンウンと頷きながら話を聞いてくれました。
ちいさな手で、手より大きな急須を大切に両手で支えて、そおっとお茶を注ぐ。
お姉ちゃんと思われる年上の子が後ろから手を添えていた。
いい姉妹だったな。こっちが嬉しくなった。
ある子は、自分がお茶について知っていることをたんと話してくれました。
よく知ってる。それも、テキストで学んだことではない。
感覚で捉えているから、自分の言葉で表現していました。
などなど、こちらが恐れ多くなっちゃうくらい。
こどもたちって、すごいのだな。
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「こども向けの話」とは、おとな向けの話のレベルを下げることではないのです。
テキトーにやるんじゃない。本気でぶつからないと、彼らはついてきてくれない。
おとなは、多少のことは水に流してくれる。
だけどこどもは違うのでした。
おもしろければ、これでもかと前のめりで聞いてくれる。
だけどツマラナイときは、顔に「ツマラン」と明記されている。
彼らの反応が、ぼくの話に対する真正の評価なのだと思います。
もっと、もっと、うまく。
彼らのオデコがぼくのオデコにくっつくくらいにまで
つんのめって聞いてくれるくらいに、やりたいな。
そう思いました。
追伸
京都って、やっぱり暑いです。
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★ STU:L(フィルム写真スタジオ)
★ D_MALL京都(服・雑貨のセレクトショップ)
★ 季節といなり 豆椿(今回共同出店)
http://mametsubaki.blogspot.jp/
★ ミジンコブンコ(本とカレー。5/29 STU:Lの企画「おとなカメラ」フード担当@D_MALL京都)
http://mijincobunco.com/mijinkobunko/mijinkobunko.html