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  • 岡村友章

ひとつひとつ


ふたたび政所を訪ねました。

きょうは、明確な目的があってのこと。

これまでのご縁で政所のことに興味を持ってくださった方を、一気に10名以上お連れすることができたのです。

とはいっても私がお声がけしたのはほんの数名だけで、気が付けばドンドンと「行ってみたい!」という声があがり立派な団体客に。

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正午に集合したので、ちょうどお昼時。

山形さんのはからいで、「政所フルコース」です!

政所の米、平番茶、地元在来種の大豆を使った自家製味噌汁に、近くのおばあたちが作ってくれたふろふき大根と柚子味噌、まいたけの酢の物、赤大根の漬物、芋煮、地元特産こんにゃくの煮物…

ぜんぶ政所の食材。

米は山形さんの自宅にあるおくどさんで、井戸水から炊いたもの。

「米で米を食らう」としか言いようのないおいしさ…

実は私もここまでがっちりと地元食材の使われた食事をいただくのは初めてでした。

本当の贅沢が極まった時間であったと思います。

政所は、単なる茶どころで片付けられる土地ではありません。お茶を含めた、人の暮らしの本筋を実践する人びとが今も地に足をつけて生きている場所です。

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食後は、山形さんの解説をお聴きしながら政所の茶畑をご案内頂きました。

なぜこんな傾斜地にあるのか。なぜ平行した畝になっていないのか。なぜ無農薬なのか。なぜ在来種なのか。

彼女から直接伺うお茶の話に、みなさん「へえ!」とか「ほんとうに!」とか、聞いているだけで気持ちのよくなる反応の連発…本当にお連れすることができてよかった。

いつもはイベントでの出店先でお茶や農家の話をお伝えしている日々ですが、やはり機会をみてこうして現地へ一緒に行ってみることに勝るものはありません。

百聞は一見に如かずとは、このことに他ならないですね。

山形さんのお茶レクチャーの傍ら、私は娘と道の真ん中でゴロン。これでも仕事なんです。

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先日、mumokuteki で開催した「古樹番茶」の試飲販売会はたいへん盛況でしたが、あのお茶はまだ私のラインナップに入れておりません。

実は本日の御一行様のなかに、古樹番茶のパッケージ制作を依頼させて頂いた方がいたのです。きっときっと心温まる、政所のお茶らしいすてきな商品ができると思いますので、少しの間だけお待ちください。

なお当店で扱っている政所茶の通常ラインナップは次のとおりです。

いつものせんちゃ(煎茶)/ 無農薬 無肥料 在来種 手摘み

 1,200円 50g

いつものばんちゃ (平番茶)/ 無農薬 無肥料 在来種

 660円 40g

ご関心がおありの方は、お気軽にお声がけくださいね。発送も承ります。

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なにはともあれ、きょう感じたことは、ひとつひとつ。

ひとつひとつしかありません。目の前の人たちに、どうやってきちんと伝えていくか。

それが近道なのではないかなと思っています。

きょうご一緒できた方々は、きっと鮮烈な印象で政所を受け止めてくれたと確信しています。そのおひとりおひとりの力をお借りして、これからも少しずつ、でも着実にお茶のこと、そしてそれをとりまく暮らしのことなどをみなさんに知ってもらいたいと思っています。

まだまだわたしの仕事ははじまったばかりです。


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