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  • 岡村友章

ごみのこと その1


(画像は、次のイベントページから拝借しています https://www.facebook.com/events/2177904815797270/

こんにちは。昨日2月13日の夕方に、「コーヒーとプラスチックのこれから」と題されたイベントが京都のPatagoniaで開催され、参加してきました。

国内外のプラスチックごみについての現状と各国・各企業の取り組み状況、そしてそれらに対する市民の反応や、これらとうまく協調していくための方法などが各登壇者によってプレゼンテーションされる貴重な場でした。

会場を埋め尽くしたのは、京都を中心としたコーヒーショップのロースターやバリスタの方々。もちろん私が扱っているものとは異なります。しかし何より私が関心を寄せたのは、日本茶に比べて日本に導入された歴史が浅いコーヒーに関わる方々が、むしろお茶に携わる人よりも積極的に環境問題に取り組もうとしている姿です。

2,30代と思われる若い世代(私もですが…)が、おしゃれなスタイルに身を包み、マイボトルを持参して会場で提供されるコーヒーを楽しみながら話を聴く。受動的な講義とは異なり、自分たちの商いにいかにして環境問題をリアルに取り入れていくか、それぞれが考えながら話を聴いておられるのが印象的でした。

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知り得たお話を、ここで皆さまにもシェアしたいと思います。

まず「私が知っても知らなくても、関係ないのでは…」とは思わず、どうか楽しみながらごみ減量に取り組める方法を考えてみてください。

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プラスチックごみは、海洋汚染の主要な原因のひとつとなっているといいます。とりわけストローは、量的にみて常に上位に食い込んでくる常連なのだとか。海洋ごみは、海辺だけで発生しているのではなく、街から出ているのです。

「海洋ごみ」で検索してみれば、ショッキングな現状が山ほどでてくるでしょう。

街中のごみ箱からあふれ出す缶、ペットボトル、使い捨てテイクアウト容器の数々を見たことがあるのではないでしょうか。登壇者のおひとりは、「私たちは、ごみの量をまったくハンドルできていないのです」と言っていました。

プラスチックは非常に安定した物質であるために、目に見えないレベルまで粉砕されたとしても、分子の形で残ります。海だけでなく、琵琶湖の魚を調査したところ、その実に4割の体内から、プラスチックが検出されたそうです。

プラスチックと健康の関りは、まだはっきりとした結論が出ないようですが、欧州やアメリカの事例で素晴らしいと思ったのは、「はっきりしていなくても、疑われるならば予防的にプラスチックを減らそう」という取り組みがどんどん始まっていること。これを予防原則といいます。

たとえばニューヨークでは、テイクアウトのための発泡スチロール容器の使用が全面的に禁止されるそうです。

各国の大手メーカーは生分解性プラスチックの生産に歩を進めています。(これはもちろん、それを求める消費者のマインドがあり、企業は利潤を期待できるからに他なりません

シャンプーや洗剤の容器は、紙素材にどんどんと置き換わっています。

空港などのラウンジで提供される食器は、いちいち表示するまでもなく、生分解性のものや、リユース(リサイクルではなく、そのまま再利用する)できるものに置き換わっています。

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こうした動きに日本は遅れているのでしょうか。

実際、大変遅れています。何かあってからでないとなかなか腰のあがらない日本の姿ですが、これは政府が悪いのでしょうか?企業が悪いのでしょうか?

いえ、それは違うと私は思っています。私たちが、それを求めないからでしょう。

とはいえ、希望もある、という話でした。

例えば京都府の亀岡市は、レジ袋を全面的に禁止しています。徳島県の上勝町では、「ゼロ・ウェイスト」と銘打ってごみを自治体からなるべく出さないための取り組みをすでに長く続けています。私の住む大阪府の北摂区域でも、レジ袋の提供は取りやめるところが増えてきました。

また、大手企業でも先進的な取り組みを進めるケースが紹介されました。例えばローソンやマクドナルド。リユースできるカップで飲み物を提供する実験を、自治体と協同して行ったそうです。日本のコカコーラ社は、販売する商品の100%をリサイクル素材にする方針をすでに固めているとか。

これには「私たちは、ごみまで買わされている」という背景があります。

たとえばポテトチップス。袋は要りませんよね。できることなら、中身だけ安く買えたら言うことがないでしょう。ジュースだって、ペットボトルなんか別に要らないわけです。マイボトルを持参して、その場で容器代を割り引いて購入できたらいいですよね。お茶だって、そう。容器を持参してもらって量り売りできたら、すばらしいことではありませんか?(導入できないか検討をすすめています)

このように「要るところだけ、中身だけ買う」ことをヌードショッピングというそうです。日本のスーパーは包装に使用されるプラスチックで不名誉なきらめきを放っていますが、もはや中身だけごろごとと並べておいて、それを買うことは一部の他国では当たり前にもなってきているようです。

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さて、どうしましょうか?

できることから、楽しみながら手をつけてみましょう!

当店は、オーガニックのお茶をたくさん扱っているのに、ごみはたくさん出しています。とくにお茶のパッケージ。テイクアウト喫茶の容器。(パッケージの袋は皆さまそれぞれでぜひリユースしてくださいね)

無農薬ですよ!と謳っておきながら、その裏柄ではごみをけっこう出しているわけです。小さな小さな事業者ですが、これでは悶々としてしまうな…という状態が実はずっと続いていました。

もしも海に、私のお茶の袋が浮いていたら、私が誰かに渡したストローで息をとめる動物がいたら、あまりにもすまないなと思うわけです。

次回は、私がどんなことに取り組めるかな?ということを考えながら書いてみたいと思います。

それは、ひょっとするとお客さまに不便をかけることを含むかもしれません。しかし、「不便が幸福につながる」ことがあるのを私は知っています。

ぜひ一緒に考えてみませんか。

それでは、また次回に。