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  • 岡村 友章

闇雲な義務感と身の丈のハードル


こんにちは。


今年の梅雨も、雨と晴れのはっきりした日々が続きますね。この間など、夕方の夏雲は真夏そのものでした。子どものころの夏休みを思い出し、多くの方がノスタルジックな気持ちになるのではないでしょうか。


さて、当店と岡村包子研究所がくっついてひとつのお店になる「岡村商店」、もうすぐ開店についての告知ができそうです。


昨日、お世話になってきた農家さんたちの写真を並べて眺めていました。何かあるとこうしてご縁のひとつひとつを思い出します。


顔、顔、顔…初対面のちょっと気恥ずかしい微笑みから、気心の知れた感じがするニッコリまで。真面目な気質が姿勢にあらわれている人、ちょっとおどけてくれる人。


17年に起業する前から、本当にたくさんの茶農家の方々のお心遣いに世話になってきました。

立派な方ばかり。この人達のお茶があるのだから、お店だって大丈夫だ!そう思いたいのですが、気の小さな私は日々不安も尽きること無く、大小あれこれ思い悩みながら寝ては起きしています。


農家の方々から耳にする話のなかには、私個人では受け止めて消化のできないものもたくさんあります。茶業の存続にかかわるものは、とくに。


「辞めようと思います」と連絡をある人からもらったとき、必死になって引き留めようとしました。出来る限り買い取りたい。必要な手伝いはなんでもやる。それでも、経済的に非常に小さな私の事業です。大した力になることはできず、その農家は心を尽くしたお礼を私に伝えてくれた一方、最終的には長年の茶業を畳むに至りました。


そういうとき、無力さを感じます。自分は、農家の苦労のいちばんいいところだけを預かって、その物語とともに消費するに終わってはいないか?


とはいえ、この不健康な考え方を望む農家はいないでしょう。そもそも、なんとかしようと意気込むこと自体が身の丈に合っていないことです。


どの道、大きなことはできない。そのかわりに地道に自分の言葉で伝えることは丁寧にできる。勝手な責任感や義務感を強くすれば、誰の助けにもならないどころか身を滅ぼしてしまいかねない。


では、今まで自分に出来ていたことは何か。それから、ちょっと背伸びすればできそうなことは何か。お店という空間を持つこれからこそ、これまでよりも縛られずに自由になりたい。


改めて写真を眺めます。やっぱり大丈夫だなと思います。この人たちが、お茶の形で一緒に居てくれるのだから。


同じ時代を生き抜くのです。楽しくやらないとね!

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